FX初心者が知っておくべきリスク 非常時のリスク

FXには平常時と非常時という2つの相場展開があります。ほとんどは平常時として動いているのでテクニカルやファンダメンタルズといった各要素によって相場が上がったり下がったりしています。平常時においては、スプレッドやスワップもおおむね変わらず、小幅な動きに終始します。

しかし、これがひとたび非常時となると話が変わります。特に影響を受けやすいのがスプレッドで、FX取引各社が0.3銭レベルで狭さを競っているスプレッドでさえ、一気に1円以上の開きになることもあります。ドル円など流動性の高い通貨ですらそうなのですから、他の流動性が低い通貨になるとさらにスプレッドが受ける影響は大きくなります。

そうなった時に怖いのが、逃げ遅れです。平常時であれば相場が反対の方向に動いてしまえば損切りをして逃げを打つ手もあるのですが、非常時だとスプレッドが拡大してしまい、いつものような感覚で逃げることができなくなります。

これが、非常時のスプレッド拡大リスクです。

非常時のスプレッド拡大リスクについての解説ですが、そもそもここまで述べている「非常時」というのは、どんな時のことを言うのでしょうか。

外為相場でパニック的な値動きを呼び起こしやすいのは、経済的な「〇〇ショック」と呼ばれるような事件や災害、戦争などです。特に経済的な「〇〇ショック」は、リーマンショックやサブプライムショックなど記憶に新しいものも多く、その時にはドル円だけでも数十円動くなどの値動きを見せました。

さらに新しいところでは、2016年のBREXIT相場があります。イギリスがEU離脱を国民投票で決めた瞬間に相場が大きく反応し、英ポンドだけでなくあらゆる通貨がパニック的に売られました。こういう時に共通して見られるのがリスクオフの動きで、比較的リスクが低いと見られている日本円が買われます。その結果、日本人投資家が持っている外貨の買いポジションが被害を被るわけです。

スプレッドの大幅な拡大によって逃げ遅れた投資家も多数出ましたので、このBREXIT相場でも傷ついた投資家は多いと思います。

さらに続いて外為相場の非常時におけるリスクについての解説です。筆者も長いFX生活で何度も経験してきましたが、外為相場はある一方向に進むとその動きが加速しやすい市場なので、ひとたびその流れになると手が付けられなくなります。

それなら順張りでついていけば良いのでは?と考える方もいると思いますが、一方向に値が飛ぶといっても乱高下をしながらなので、円高進行中に売りポジションを建てても一時的に急激な円安に振れることもあるので、その瞬間にロスカットになったこともあります。

そんな経験から言えるのは、やはり非常時はFXに参戦しないことという結論です。もちろん大相場なので大きく稼ぎたいという人には良いかも知れませんが、その分だけ大損をするリスクが隣り合わせであることを忘れないでください。




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