FX初心者が知っておくべきリスク FX取引会社の倒産リスク

FXを取り巻くさまざまなリスクの中で特にFX初心者の方が知っておくべきものを順に解説してきましたが、最後はFX取引会社自体の信用リスクという根本的な問題です。投資家は大切なお金をFX取引会社に預けるわけですが、そのFX取引会社が倒産してしまったり支払い不能に陥ってしまうと、トレードの勝ち負けに関係なく大切なお金が極めて深刻なリスクに晒されることになります。

これを防ぐためにFX各社は信託保全といって、信託銀行など外部の金融機関と提携をして倒産など万が一の事態になった際には信託保全されている財産から預かり資産を返金するというスキームが設けられています。

おそらく今では全てのFX取引会社が信託保全の仕組みを採り入れていると思いますが、万が一その記載がないようなFX取引会社だと、そこでの取引は控えたほうが良いと思います。国内大手であればまずないと思いますが、海外のFX取引会社などでは日本の国内法が及ばないため、信託保全についても国内とは異なる価値観である可能性があります。

そもそもFX取引会社の倒産なんてあるの?と思われるかも知れませんが、かつてはFX取引会社の倒産が相次いだ時期がありました。資本的な脆弱なベンチャー企業が相次いで参入したため、ちょっとした相場の急激な変動や経営不振などによって倒産をした際に、預けていたお金が一部しか戻ってこなかったという事例もあります。

もちろんこれは信託保全が行き届く前のことであり、中には最初から倒産させることを前提にお金を集めていた詐欺会社もあったので比較にならないかも知れませんが、FXの人気に乗じて色々な会社が参入をしてきているので、信託保全スキームの確認は投資家にとって必須の作業と言えるでしょう。

リスクはあるものの手軽さと、ちゃんと勉強すれば安定的な利益を出せる投資商品でもあるので、リスクをしっかりと踏まえながらFXを楽しんでいただければと思います。



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