FXコラム 北朝鮮リスクがFXに与える影響

外為相場には、地政学リスクという概念があります。戦争や紛争、政変などによって経済が多大な影響を受けることを嫌って、そのようなリスクが高まっている通貨が売られやすいという傾向のことです。

私たち日本人は長らく、地政学リスクといっても中東のシリアやイラク、またはアフリカなど遠い世界で起きていることというイメージしか持っていません。しかし、ここにきて日本が当事者になるかも知れないような地政学リスクが高まっています。もう言うまでもないと思いますが、北朝鮮の核開発やミサイル開発によって高まっている軍事的緊張です。

これまでであれば技術的にまだまだで、「言っているだけ」というニュアンスで誰も相手にしなかったのですが、ここにきてにわかに技術力の高まりや核保有の現実味などがあいまって、しかもアメリカにはトランプ政権が誕生したということで一気に軍事衝突が現実味を帯びてきたのです。

そんな時に、外為市場はどう動くのでしょうか。

北朝鮮有事が取りざたされて久しいですが、そもそも北朝鮮有事とはどういう事態のことを言うのでしょうか。
北朝鮮が核実験をしたら攻撃するとアメリカは言い切っているので、核実験とともにアメリカの攻撃が始まり、韓国や日本に北朝鮮のミサイルが飛んでくる・・・という最悪のシナリオも考えられます。

このシナリオが現実味を帯びてくると、考えられるのは円売りと韓国ウォン売りです。アメリカも戦争当事国になるのでドル売りが起きてユーロやスイスフランが買われるかも知れません。いずれにしても、これまで地政学リスクと無縁でリスクオフ通貨として知られてきた日本円が当事者となることで為替はパニックを演じるでしょう。

もちろん日本が戦争に巻き込まれることをお金儲けにするのは不謹慎ですが、その際の売買戦略としては円売りが最有力なので、外貨買いを好む日本人投資家のポジションは軒並み大幅に含み益を大きくするかも知れません。

このような事態にならないために世界は努力をしているのであり、最悪のシナリオが現実にならないことを筆者も願っています。




コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。