FX初心者が知っておくべきリスク レバレッジの真実その1

FXを始める方にとって、その決め手となったものにレバレッジがあるのではないでしょうか。少額の投資金で多額の外貨を売買できるので、投資効率がとても高く、「たった〇〇円が、なんと〇〇〇円に!」といったキャッチコピーを生む理由のひとつにもなっています。

現在では法改正によって最大で25倍までに規制されていますが、かつては100倍、200倍といったとんでもないレバレッジも設定可能でした。海外の怪しげなFX取引会社だけのことではなく、日本国内でおなじみのFX取引会社でも数百倍というレバレッジは普通にありました。

今はなぜそれが規制されて無くなったのかと言いますと、理由は簡単です。高いレバレッジを乱用した投資家が相次いで投資金を全額失い、さらに借金をして破産する人まで出てきたからです。ここまで来ると「投資」というより「ギャンブル」の話ではないかと思ってしまうほどです。実はこのギャンブルという視点がとても重要で、レバレッジが高すぎるFX取引は投資よりもギャンブルの意味合いが強くなってしまうのです。

FX取引会社の中には、バイナリーオプションという商品を提供しているところがあります。ある時点での相場が上か下かという二者択一の予想をするだけで正解なら投資金が2倍に、ハズレならゼロになるという仕組みです。外為相場を舞台にしているので投資のニュアンスもありますが、これってもはやギャンブルですよね?

バイナリーオプションに対してはギャンブルではないかと感じている人が多い一方で、高レバレッジのFX取引についてはあまりその意味合いを感じていない人が多かったのも、破産者を続出させる原因になってしまいました。

現在では最高で25倍までに規制されているレバレッジですが、実はこの25倍というのもなかなかの数字です。25倍という数字を逆に考えると、本来であれば必要になる投資金の25分の1で外貨取引が可能になります。証拠金が25分の1ということは、パーセンテージにして4%です。

つまりレバレッジ25倍のポジションは、たった4%反対方向に値が動いただけでロスカットの危機に瀕してしまいます。


コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。