FXの「だまし」を科学する その3

前回までと同じく、FXトレードをしている時に発生する厄介者、ダマシを科学していきたいと思います。今回は、同じような値動きであっても解釈の違いによってダマシとなってしまうケースを解説します。

FXや株には押し目という展開があります。上昇トレンドが続いている時に一旦相場が下落し、再び上昇トレンドを再開することがあります。この場合、この一旦下落した展開のことを押し目といいます。押し目は買いを入れるチャンスなので、このタイミングで買いを入れることを押し目買いといいます。

この押し目について、「どれくらい下落したら押し目」という明確な基準はありません。

ある上昇トレンド相場で、一旦下落したので押し目買いを入れたとしましょう。見事注文は成立して絶妙な押し目買いができたと思っていたら、一旦どころか相場はさらに下落してしまい、そのまま損切りをヒットさせてしまったとしましょう。

皮肉にも、そこから再び相場が上昇を再開したとしたら・・・?

押し目買いをしたもののそのまま相場が下落を続けていき、ついには損切り注文を引っかけてしまったというケースをご紹介しました。こんな時によくあるのが、損切り注文がヒットした後で再び上昇トレンドに戻ってくるというパターンです。

ダマシという言葉の前に、「騙された・・・」と感じる方は多いのではないでしょうか。俗にいうストップ狩りではないかと思ってしまうような瞬間ですが、これも立派な相場におけるダマシです。

このダマシを引き起こした投資勢力が狙っているのは、間違いなく押し目買いを入れてくる投資家です。押し目が入ったと思って注文を入れてきた投資家は必ずそのさらに下に損切り注文を入れているので、その損切りにヒットするまで売りを浴びせて押し目を深くさせてやろう、というわけです。



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