FXの「だまし」を科学する 逆襲編その3

ダマシのレンジブレイク相場に順張りで参戦するのは、最後の1回に損失を食らう覚悟でスキャルピング参戦も有効であると述べました。確かにこれはもっともなのですが、あまり初心者向きではないことだけ付け加えておきます。

レンジブレイクしたものの、これがどうもダマシではないかと思う時は仕掛けた側が利食いを始めるまで待つのも安全性の高い戦略です。

「やっぱりダマシだった、これは下がるぞ」と思ったら、一気に売りで乗っかって下値を追います。もちろんその場合の利食い目標は直近のレンジブレイクがあったところまでです。それ以上進むかどうかは他の投機筋の動きにも絡んでくるので、まずは欲張らず「投機筋の仕掛けが終了、利食いが始まったレート」から「レンジブレイクが始まったレート」の値幅を取れるように心がけてください。

1つ目の逆襲戦術は以上です。もう1つ、ダマシ相場を逆手にとった戦術があるので、それを次回以降に解説します。

ここまではレンジブレイクを偽物であることを確認する方法、そしてダマシ相場を利用した戦略を解説してきました。今回はそれともう1つ知っておきたい、ダマシ相場での戦略です。1つ目の戦略が偽のレンジブレイクの後にやってくる利食い攻撃に乗っかる戦略でしたが、2つ目の戦略は他の投機筋の登場を待つという高度(?)な戦略です。

レンジ相場からのブレイクアウトはそれが本物だと本格的なトレンド相場に発展しますが、ダマシの場合はすぐに収束します。その際、まず目指すのはレンジブレイクを果たしたレートです。そこが直近の節目として意識されるので、上方ブレイクがあった場合は直近のレンジ上限がサポートラインとなるわけです。

このサポートラインが、大きなポイントです。このサポートラインがどう意識されるか、その後どう動くかによってダマシ相場の第2ラウンドが始まります。






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