FXの「だまし」を科学する 逆襲編その4

ダマシ相場の第2ランドは、直近レンジブレイクを果たしたレートです。上方ブレイクだった場合、直近のレンジ上限がサポートラインになると、前回お話しをしました。

筆者がもしダマシを仕掛けた投機筋なら、このサポートラインも割り込んでさらに下値を追い、利益を上げようと考えます。なぜなら、直近のレンジ上限をサポートラインとして機能させないことに成功すれば、次はレンジ相場があった頃のレンジ下限まで利食いの幅を広げられるからです。

しかし、外為相場は投機筋が考えているほど甘くはありません。投機筋はその1社だけではなく、他にも多数存在するのです。ダマシ相場がまんまとうまくいった場合、他の投機筋はそのダマシ相場から始まる次の展開で別のダマシ戦術を企んでいる可能性があります。

それが、第2ラウンドです。

ダマシ相場の第2ラウンドについて、ここからさらに詳しく解説していきましょう。

上方ブレイクに成功した投機筋は偽のブレイクアウトから売りで利食い、さらに下値を追ってきます。そこで直近のサポートラインを割り込めば、さらに利益は拡大していくでしょう。

しかし、そこに待ったをかけるのが、別の投機筋です。直近のレンジ上限をサポートとして機能させる意思を持ち、そこに買いを浴びせてくる戦術をとったとしましょう。最初に仕掛けてきた投機筋とのサポート勝負になるでしょう。

こうなったら資金力が上回る側、もしくは多くの投資家がどちらに傾くかの勝負になります。その結果として後から参戦してきた投機筋の思惑通りになれば、ダマシ相場の第2ラウンドは、後から参戦してきた投機筋の勝ちとなります。

長年こうした相場を見ていると、実際のところ第2ラウンドは後から参戦してきた投機筋に軍配が上がることが多いので、似たような展開があったら乗っかり戦略して「買い」が良いかも知れません。








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