FX的に見た2015年 その2 中国の減速


2015年は世界経済全体が失速ムードになっています。新年早々は中国をはじめとする新興国の経済がイケイケドンドンで成長するという論調や、そろそろバブルが弾けたり失速するという論調が入り交じっていました。しかし、2015年の終わりを迎えたこの時期に出ているのは悲観論ばかりです。

中国のGDPは正しい数値ではないという指摘が以前からあります。国内の経済指標を自分の国で集計しているので、ごまかそうと思えばごまかせるのは確かです。貿易収支は相手国の数字があるのでごまかすとバレてしまいますが、それ以外の内需や設備投資、失業率などはごまそうと思えば可能です。そういった点を踏まえると中国経済はすでにマイナス成長になっていると言われており、シャドーバンキングや不動産バブルの問題などが表面化すれば、2016年はさらに中国にとって試練の年となるでしょう。

FXで人民元を取引できる業者は増えましたが、中国経済に決定的なダメージがあると人民元以外の通貨にも大きな影響が出ると思われます。一番に考えられるのは人民元から逃避してきた資金が円買いに走ると言う流れで、これは大きな円高要因です。






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