ADP雇用統計作戦その2

ADP雇用統計を使った短期決戦として、最も簡単なのはADP雇用統計で出てきた数値を、そのまま信頼して本物の雇用統計が出た時に備える方法です。

これはあまりにも簡単なので説明の必要がないかも知れませんが、ADP雇用統計で良好な数値(前回より上昇)が出てきたら、何も考えず現状レートで米ドルの買いポジションを建てます。

ドル円、ユーロドル、ポンドドルなどどれでも構いません。ただしADP雇用統計はある程度メジャーな存在なので、その発表直後にある程度織り込まれる可能性があります。そこでこうしたドルストレートの通貨ペアのうち、織り込まれている度合いが低いと思われるペアを選ぶのが良いかも知れません。

ドル円とユーロドルは取引量も多く、織り込まれるのも早いのでそれ以外の通貨のドルストレートが良さそうです。2016年6月以降はポンドドルなど英ポンド絡みはちょっと怖い気もするので、それ以外もアリです。

先ほどADP雇用統計が良好な数値であればドル買いと述べましたので、その逆で数値が前回より悪ければ(失業率が高い)、ドル売りです。

ここまではADP雇用統計を使った短期戦略として発表された数値の通り順張りをするという解説をしました。あまりに簡単なので解説が不要なほどですが、まずはそれが基本です。

次に考えたいのが、ADP雇用統計の発表を受けて建てたポジションを、いつ決済するかです。短期決戦なので本物の雇用統計が発表される2日後が最長のポジション保有時間ということになりますが、ここでは本物の雇用統計発表直前に売り抜けるという方法を伝授したいと思います。

ADP雇用統計が発表されると、その結果に基づいて多くの投資家が本物の雇用統計でも同じような数値が出るとして、一定の相場変動があります。多くの場合、ADP雇用統計発表直後のレートよりもその結果を織り込んだ変動になるので、直後に建てた順張りのポジションは一定の含み益が出ている可能性が高くなります。

この時点で勝ち逃げを決め込むのが、ここで推奨している方法です。ADP雇用統計の結果を受けてドルの売買をして、後はその結果を相場が織り込んでいくのを見て2日以内にポジションを利食いするというわけです。







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