ADP雇用統計作戦その3

ADP雇用統計を使った短期戦略について、今回はそれをさらに発展させた方法を解説します。ちょっと長くなるので、今回だけでは完結しないと思います。

前回までに解説してきたのは、ADP雇用統計の結果を受けて順張りをするという米ドルの売買戦略です。前回まではいわゆる裁量トレードでの手法でしたが、今回解説したいのは、そこにリピート系注文を絡める方法です。

トラリピやループ・イフダン、iサイクルなどのリピート系注文であればどれでもOKなので、こうした売買が可能な口座をお持ちの方におすすめの方法です。

方法はそれほど難しくはありません。ADP雇用統計の結果が出た直後にリピート系注文を入れ、その結果に応じた方向に注文を仕掛けます。例えば、ADP雇用統計の結果が良ければ、ドル円でドル買いのリピート注文を入れるという具合です。

これで仕掛けは完了、後は本物の雇用統計発表を待つだけです。

この方法と裁量トレードでポジションを保有する方法の違いを解説します。

ADP雇用統計を使った短期戦略の最終回、今回はリピート注文を活用する価値について解説します。

裁量トレードでADP雇用統計の結果に応じた順張りをするということは、一方向に向かう相場で利益を目指すことになります。しかし、外為相場はどんなに一方向の値動きであっても小刻みに上下しながらトレンドを描いていくので、トレンドを示現しながら上下に動く分の利益を取ることができません。

トラリピやループ・イフダンといったリピート系注文は本来レンジ相場やもみ合い相場などで小刻みに利益を取っていくための注文方法ですが、こうしてトレンドが発生している時にもトレンドを追いながら小刻みに動く分もしっかり取れるので、さらに利益幅が大きくなります。

雇用統計の発表は月に一度のお祭りです。そのお祭りをしっかりと利益につなげるには、ADP雇用統計とリピート系注文という2つの武器が大いに役立つのです。





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